語彙力を増やす方法

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牧野です。

今回は、言語化する上で重要なスキル「語彙力」についてお話します。
語彙力アップって具体的にどうやればいいのか、なかなか難しいと感じています。

本を読んだり、知らない単語を調べて、覚えた単語を日常で使うというのが王道だと思いますが、ここでは僕が実践した方法をおすすめしたいと思います。

言語化の重要さについてはこちらに書いていますので、ご興味あれば読んでもらえるとうれしいです。

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背景

ロジカルシンキングみたいなことを若い方に教える機会があるのですが、その中でとっても重要な「分類」をする際に、語彙力の壁に阻まれることがよくあります。

思考を整理するプロセスはこんな感じが王道だと思います。

発散→分類→抽象化→ロジックツリー作成

思考を整理するためには、自分が考えていることをまず言葉としてPCなり紙なりにアウトプットする必要があります。

初期アウトプットの「発散」からその後のフェーズ(これもアウトプットの一部)に至るまで、語彙力によって思考の広がりや精度が間違いなく変わってきます。

慣れていない人ですと、そもそも適切な言葉が出てこず、思考が止まってしまうことがあるのです。

そこで、少しでもヒントになればと思い、僕のおすすめな方法を共有したいと思います。

曖昧な言葉を使わない

早速ですが、おすすめな方法は日頃から「曖昧な言葉を使わない」ことです。

僕は20代後半まで非常に感覚的な生活や会話をしていました。感覚的というとかっこいいですが、要は考えていなかったわけです。
当時のことを思い返すと「考えるのが面倒だ」ということをしきりに言っていたように思います。
例えば、こんな言葉遣いでしたね。

「いい感じにやろうぜ」
「なんかうまく行きそうね」
「イチローみたいなストイックさだね」

その後、20代後半からシステムディレクターの仕事をするようになり、いろいろな人と関わる曖昧さが許されない環境に身を置くことになります。

システム障害報告やシステム開発チームへの依頼など、ちょっとした曖昧さが大きな事故に繋がります。その中で、自然と感覚的な行動がなくなっていったように思います。

その中で大きな変化が「曖昧な言葉を使わない」ようになったことでした。
ただ正直、当時どのようにこの状態になったのか記憶があまりなく説明するのが難しいんですよね。

そのため、ここでは今の僕が振り返ってオススメの方法を書きたいと思います!
当時の僕にいまの僕がアドバイスできるとしたら、間違いなくこれを言います。自信を持ってお伝えできる内容です。

「曖昧」のサイン

最も重要だと思うのは「曖昧さ」に気付くことです。
これが語彙力を増やすための第一歩だと思うのです。「曖昧さ」に気付くことで、その「曖昧さ」をクリアにすることができます。クリアにするというのは分解することですので、そこで多くの語彙に触れることになります。

ここでは僕が気をつけているいくつかのサインを書くので、参考にしてもらえればと思います。

以下に該当する言葉が自分や他人から出てきたら要注意です。すぐに自分や相手に「それって具体的にどういうこと?」と問いましょう。
※他人に聞くときは不快を与えないよう注意です…

自分で問うときはGoogleで単語検索すればOKです。具体的な意味を把握しましょう。
また、単語を調べたときに類語や反対語などもさっと目を通してくと更に良いと思います。
これを繰り返すだけで確実に語彙力が向上します。

カタカナ表現

曖昧の代名詞ですね。正確な意味を知らずに使われている言葉が多く、要注意です。

ここにたくさんまとまっているので眺めてみてください。正確な意味を把握しているでしょうか?

https://liginc.co.jp/life/business/85739

形容詞、副詞

気持ちを表現する言葉ですので、出現したら要注意です。これは僕の20代前半に当てはまることなのですが、感覚的に発言していると多くなります。

  • しばらく続けましょう
  • たくさん必要です
  • 素晴らしい成果ですね
  • ちょっと待ってもらえる?
  • 早めにほしいですね

人の気持ちに対して使うには適しているのですが、事実を表現することはできないので、使うシーンに注意が必要ですね。

こちらにもまとめられていたので参考にしてください。

https://next.rikunabi.com/journal/20160222_1/

比喩

例え表現ですね。いわゆる右脳派の人、ビジョナリーな人がよく使うように思います。感覚派の人ですね。
深堀りしていくと「結局どういうこと?」ってなることも多いです(笑)

例がうまく思い出せませんが、「○○的な〜」や「○○みたいな感じで〜」「〇〇に例えると〜」という表現が出てきたら要注意です。

比喩というのは抽象化の一種だと思うので、具体例を説明する補足としてはとてもいいのですが、それだけでものを語ると中身がない、ということになってしまうのですね。

よく使う単語、言葉

現状を変えるなら最重要ポイントです。

語彙力を向上させたいということは現時点で語彙力に課題を感じているわけですよね。一番疑うべきところだと思います。
日頃使っている言葉が曖昧だったり感覚的だったりするはずです。

日頃使っている言葉、特に口癖になっている語彙を見直してみるのは言葉の習慣を変えていく第一歩になると思います。

第一歩は「曖昧」に気付くこと

「曖昧さ」を排除するにはまず「曖昧であること」に気付くことではないでしょうか。

不思議ですが、ここに書いた「曖昧」のサインをヒントにその「曖昧さ」をクリアにしていくと、だんだんと「曖昧さ」が不快になっていきました。それは、仕事のシーンだけでなく、本を読んだり映画を観たりしたときでも「曖昧さ」に気付くようになりました。気になるので後で調べる…

そんな形で「曖昧さ」を分解するサイクルが回りはじめ、いろいろな語彙に触れる機会が増えて、気付けば語彙力は向上していたように思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

どなたかの参考になれば幸いです。