言語化は思考を深める〜ディレクターが意識したいスキル〜
みなさん、言語化してますかー!?
言語化は思考を深めるために非常に重要なスキルです。
言語化に魅了された僕がその良さをここでお伝えします。
2022/06/13追記
具体的な話を書きましたので、こちらもぜひ。
僕は考えていることや思ったことを言葉にすることが好きです。もともと日本語の、ニュアンスで伝える感じとか行間を読ませるような表現が好きでした。
その後、システムディレクターをやり始めてから、正解がないことに答えをだしていく仕事をし始めて、気付けばより好きになっていました。
言語化するということ
好きになった理由は、よく考えるようになるからです。後述しますが、言葉にする=理解する、ということなんです。
頭の中で言語化できていないことは、口からでないです。つまり、説明できないということは理解できていないということに他なりません。
ディレクターとして身につけておくと非常に役立ちますし、ディレクター以外でも、正解を自分で決めるようなお仕事には必須のスキルじゃないかと思っています。
今回は、僕がどのような人間か、僕の会社がどんな会社になるかを皆さんに知ってもらいたくて、この記事を書きます。
僕の会社に興味を持ってくれるきっかけになるといいな、なんて都合のいいことを考えています。
それでは。
言語化とは
気持ちや感情、経験やノウハウ、自分の中にある言葉でないことを言葉にすることです。
Weblio辞書さんから拝借。
言葉で表現すること。感情や直感的なものを説明・伝達可能にすること。
「言語化(げんごか)」の意味や使い方 Weblio辞書 言葉で表現すること。Weblio国語辞典では「言語化」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。 www.weblio.jp
気持ちや感情であれば、形容詞や具体例を用いて言葉にします。
なにか方法を言葉にする場合はフローチャートを使ったり、具体的な手順を言葉にします。
なぜ言語化したいのか
言語化したい理由は以下の2点です。
①モノゴトを理解し本当に必要な仕事をしたいから
②人間の強みであるチームの良さを活かしたいから
前提として、仕事をする上でのお話です。
僕自身は仕事以外でも言語化するのは好きなので日常でも楽しんでいますが、感情や感覚をそのままにしておくのもとても大事だと思っています。
これまでロジックではなく偶然を楽しんで生きてきたので、どちらの重要さも理解しているつもりです。
では言語化する理由を説明します。
①モノゴトを理解し本当に必要な仕事をしたいから
無名の僕がここで言ってもあまり説得力がないでしょうから、僭越ながら説得力のある方の言葉を引用させて頂こうと思います。
書籍『言語化力 言葉にできれば人生は変わる』を出版されている株式会社GO三浦さんの記事にこのようにありました。
※下記の引用は書籍ではなくWebの記事からです。
言葉で丁寧に砕いていって具体化していくというプロセスそのものが、「考える」という行為だと僕は思っているんです。
だとすれば、自分の語彙(ごい)や、言語化のための技術があればあるほど、思考は深くなっていくと思うんですね。
これ、ほんとにそのままその通りだと思うんです。
言葉に出来ないということは理解できていないとイコールなんですよ。もちろん人間なんので、言語化する必要のない感情や感覚ってあって、とても大事だと思います。
でも、少なくとも仕事をする上で言語化って必須だと思っています。
だって、職場で先輩や上司は後輩や部下に「分からないまま仕事はするなよ!ちゃんと質問しろよ!」って言いますよね。誰だって理解しないまま仕事をしていなかったら怒ります。
これはどのレベルの仕事になっても同じことが言えると思うんです。
理解しないまま仕事を進めるんですか?
僕は当たり前のことですが、しっかりと事柄を理解して仕事に取り組みたいので、言語化したいのです。
理解が出来ると、効果的な指摘や意見が出せると思うんです。そもそも、ゴール設定が間違ってるなんてことよくあります。
詳しくはこちらの記事と書籍を読んでみてください。
https://wpb.shueisha.co.jp/news/economy/2020/02/06/110654/
言語化し始めると思考することになるので、ここに書いた抽象・具体の概念は自然に理解できるようになるのかなと思います。
https://note.com/embed/notes/n0b5661d200a7
ちなみに、元サッカー日本代表で独自の論理を持つ岩政さんも言語化について記事書かれていました。
https://lineblog.me/daiki_iwamasa/archives/2087961.html
②人間の強みであるチームの良さを活かしたいから
2点目、それはチームとしての強さを活かしたいからです。
すごく単純ですが、自分の考えや知っていることをできるだけ正確に伝えるには「言葉」しかないのです。(図解なども含みます)
これは冒頭のWeblio辞書さんにある「伝達可能にする」の部分ですね。
で、他人は自分の思い通りに言いたいことを受け取ってくれないのです。
(たまに自分もこのことを忘れて全然伝わらないときや、後になって認識齟齬が発覚する時はたまにあります…)
人に何かを伝えるとき、ある人が一言一句正確に自分のノウハウや経験を言語化できたとしても、受け取る相手が発信した相手の意図と全く同じように受け取ることはありません。
人それぞれバックグラウンドが異なり、いわゆる「掛けている眼鏡が違うから」です。価値観が違うわけですよね。
※ノウハウはHowですので比較的言語化が簡単ですし、Howであれば覚えればいいのでこの限りではないかも知れません
協働、協業するときに言語化で手を抜くと、認識が思いっきりズレます。
つまり、出来るだけズレを無くすために、コミュニケーション上のマイナスを出来るだけゼロに近づけるために言語化が必要なのです。
じゃあなぜできるだけ正確に伝達したいか、それはチームとしての成長が得られるからです。
チームや組織がなぜ必要か、それは一人ではできないことをやるためですよね。チームや組織にいる人が相互影響していない限り、それはチームや組織ではありません。ただ個人が一箇所に集中しているに過ぎないわけです。
各自が経験したこと、覚えたことを周りの人に伝えれば周りの人も成長しますよね。それが相互影響だと思います。
これがどういうことかと言いますと、言語化ができないと人を育てることが難しいということです。たまたま上手くいくことはあると思いますが、不確実ゆえに強いチームを作ることは運任せになってしまいます。
運任せでは、育成(システム)とは言えません。
出来るだけ正確に周囲に伝え合うことが、チームの成長確率を上げると考えています。
なぜこの記事を書いたのか
僕はディレクターの会社である株式会社neuを設立しました。
その会社は言語化が当たり前の会社にしたいと考えています。
絶対に強いチームになると思うのです。なぜなら、思考する力が付き、一人が周囲を、周囲が一人を成長させる環境になるからです。
言語化がすごく上手だなと尊敬するベイジの枌谷さんの記事はとても参考になります。
日々の業務の中で普遍的なスキルを身につける環境を用意してあげたい。そこで言語化を習慣化させ、メタ認知能力を身につけるための日報や社内レビュー、自分でつくった成果物は自分でプレゼンするといったことを日々の業務に組み込み、普遍的価値を身につけられる環境作りを意識しています。
株式会社ニューの制度
この記事を書いている2020/09/19時点ではまだ従業員はおりません。(悲しい)
なんと2名の従業員が参画してくれました!(うれしい!)
しかし決めていることがあります。言語化を社内の制度にするのです。
1 on 1の場で会話した内容をそれぞれが言語化し、双方と社内にフィードバックする仕組みです。
これをやれば社内に可視化された知見が溜まっていくはずです。
絶対にやろうと思っています。
さいごに
思考するとか伝達するとか、当たり前のことではあるのですが意外にやってない人が多いです。
おかげで僕自身の言語化力はわりと珍しがられるし重宝されたりします。
(あとドキュメントを書くスピードは速いほうだと思うので作業時間の短縮にもなっています)
つまり、世の中的には価値があることなのです。これは本当に最近気づいたことですが…
(僕自身もエンジニアをやっているときは全くできてなかったし、気にしたことすらなかった)
でもやっぱり、当たり前のことなんですよね。
で、ディレクターという非常に抽象的な仕事には絶対に必要だと思っています。
株式会社neuでは当たり前のことを当たり前にやっていきたい。
そんな風に思っています。
Twitterで言語化していますのでよろしければフォローをお願いします。
最後までお読み頂きありがとうございました。