コミュニケーション能力で仕事の質を1段上げよう〜ディレクター必須

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ビジネスの中でよく使われるけど、とても曖昧な「コミュニケーション能力」の定義について書きます。

はじめに

みなさんにとって仕事上の「コミュニケーション能力」とは具体的にどのような能力でしょうか?
人によってかなり違う答えが返ってきそうですね。
さっそくですが、僕はこのように定義しています。これが本文で言いたい趣旨です。

人を自分の期待通りに動かすスキル

システムディレクターの実体験からたどり着いた結論で、これは今後も揺るぎないと思っています。
また、システムディレクターやWebディレクターにとっては必須のスキルだと考えています。
蛇足ですが、偶然にも僕のこの考えが書籍になったような本があり、驚いています。

1分で話せ 伊藤洋一

この著者はビジネスマンとして色々な経験をされているようなので、僕の考えが一つの解であることを証明してくれているようで、自信になる出来事でした。

よくいただくフィードバック

僕のコミュニケーション能力論について頂く意見で多いのがこちらです。

・そのようなコミュニケーションは感情的にどうかと思う
・言いたいことは分かるんだけど違和感がある

言いたいことはよく分かります。
つまり、いつでもどこでも「人を自分の期待通りに動かすスキル」としてコミュニケーションしていたら失礼だろう、ということです。
こちらについても回答していきます。

コミュニケーション能力という言葉は非常に曖昧で、みなさんの認識が揃っていない印象です。参考になれば幸いです。

"スキル"とは

まずはじめにスキルがなにか、を定義しておこうと思います。
スキルも仕事の中でよく使われる言葉ですが、非常に曖昧だなと感じます。

スキルとは

目的を達成するための道具たち

大原則として、なにかやりたいことつまり目的があって道具がありますよね。
例えば…

パソコン=情報をスマートに扱うため
釘抜き=釘をスマートに抜くため

釘をスマートに抜きたい目的がなければ、釘抜きという道具は誕生していないわけです。

これらは物理的な道具の例ですが、スキルも同じ考え方だと思います。

「人を自分の期待通りに動かす」とは

じつはコミュニケーションって相手からの反応やフィードバックをもらうことが前提の行為ですよね。

そのため、コミュニケーション能力の高低を定義するなら、「自分が期待する反応を相手にしてもらう」能力がどれだけ高いか低いか、ということだと思うわけです。

つまりこれが「人を期待通りに動かす」ということだと考えます。

仕事に必要なコミュニケーション能力

仕事とは

仕事ってなんでしょう。
仕事とは、ビジネス上の目的を達成するために必要な作業やタスクを指します。

ビジネスには様々なスパンのゴールが必ずあります。ざっくり書くと、会社が目指す大きなゴールがあり、部署ごとに分割されたゴールがあり…という構造で細分化され、個人まで降りてきたものが"仕事"です。

必要なコミュニケーション能力

仕事で必要なコミュニケーション能力は仕事を完遂することが目的です。

すごく単純化すると具体的にはこの2つかなと。

  • インプット(読む、聴く)
    文章を正確に読む、相手の話を正確に聴くなど
  • アウトプット(話す、書く)
    説明する、質問する、ドキュメンテーション力など

ビジネス本もたくさんでている領域ですよね。
僕なりの理解は別途書こうと思います。

【蛇足】私生活に必要なコミュニケーション能力

私生活でぱっと思い浮かぶのは人間関係ですかね。

人間関係とは

人間関係とはなんでしょうか。
僕は「信頼関係」だと考えます。ここは個人の価値観で大きく変わるところだと思いますので、参考程度に。

必要なコミュニケーション能力

人間関係で必要なコミュニケーション能力は信頼関係を円滑に構築できることが目的です。

僕が考えるのは具体的にこのあたりかなと。

  • 性格、人格
    合う合わないも当然ありますよね
  • 共感する能力
    ここは必須だなと思うのですが、相手の気持ちに寄り添えるとか思いを共有できるとか

コミュニケーションにおける仕事と私生活での共通点

どちらも目的が異なるだけで、「人を期待通りに動かす」ことには変わりがないようです。

私生活で「人を動かす」なんて考えちゃうとかなり傲慢な感じになりますけど、本質としてはみな同じようにコミュニケーションしているんじゃないでしょうか。

こちらは蛇足。

「人を動かす」なんて失礼じゃないの?

これまで書いたことを踏まえ、このようなご意見に回答してみます。

・そのようなコミュニケーションは感情的にどうかと思う
・言いたいことは分かるんだけど違和感がある

「動かす」というと直接的で印象が悪いかもしれませんが、前述した通り人間はみな基本的に反応をもらう前提でコミュニケーションするように思います。そこに目的があってコミュニケーションという行為を始めるわけですので、「動かそう」としているように思うのです。

例えば、「質問」です。
分からない情報を得る=相手から分からない情報を引き出す=相手に自分が欲しい情報を言わせる
ですよね。
そのために聞き方や場所を考えたりするわけです。

質問の例ですと、このようになります。

・自分が聞きたいことを正確に引き出すことは失礼ではない
・質問の仕方や態度、言葉遣い、普段の心構え・印象などによって不快な思いを与える

失礼かどうかは"接点"の話、つまり具体的なHowの話だと考えており本質とは関係がないと思っています。

例えば、こういうことは相手に不快感を与えますよね。

  • 質問するときの態度が上から
  • 言葉遣いが教えてもらう立場のものでない
  • お礼を言わない
  • 普段から偉そうにしていて質問のときも教えてもらって当然のような態度をとる
  • 教えてもらうのが当たり前だと思っている

一方で、仕事をしているとこのような言葉を相手から言われることがあります。

私にどうしてほしい?

この一言って、相手がどう動いてほしいかうまく伝わってないケースだと思うのです。
つまり、コミュニケーションがうまく機能していないシーンですよね。

このようなことから、コミュニケーション時の具体的なHowで失礼かどうかが決まると考えます。

【蛇足】「コミュ力おばけ」について

僕はコミュニケーション能力を考える中で、「コミュ力おばけ」というキーワードの自称に違和感を持っています。
※Twitterなどではセルフブランディングのために使っている方がほとんどでしょう

コミュニケーション能力というのは他人が評価する能力だと思っています。他人と交わすものですから、自分の評価というのはあまり意味がないと思うわけです。

とにかくいろんな人に声を掛ける、色んな人と話せている、初対面でもたくさん話せる、そのようなことも大事ですが、信頼関係の構築を始めとした目的があり、その中で相手の人と繋がらなければそれは自己満足ですよね。

まとめ

これまで書いてきたように、コミュニケーション能力の本質は「人を自分の期待通りに動かすスキル」です。

また、仕事や人間関係以外のシーンでも本質は変わらないと思います。本質から逸れず具体的なHowの部分は目的によって異なることを気をつけるべきです。

このような人はコミュニケーションが高いのかもしれません。

【仕事】
他人との協業で常に良い成果をだしている人

【人間関係】
信頼関係の数が多い人
もしくは
質の高い信頼関係を築いている人

ここでは概念的な話が多かったのですが、興味を持たれた方は前述した伊藤羊一さんの「1分で話せ」をぜひ読んでみてください。
目からウロコだと思います!

弊社、株式会社neu(ニュー)での取組み

弊社では、こちらのスキル定義に沿って育成にチャレンジしています。

この定義に記載しているように、コミュニケーション能力はディレクションする上で必須のスキルだと考えています。
したがって、この点は育成を注力してまいります。

育成にスキル獲得にご興味ある方はSNSのDMかこちらからお気軽にお問い合わせください。

https://neu-inc.co.jp/