背景
なぜ型化したいと思ったか?
- KPTのフレームワークを正しく使えている人が少なく感じた
- Problemの深掘りが不十分で、効果的なTryを出せている人が少ないと感じた
そう感じた具体的なシーン
- 形骸化した振り返り会
- 誰も何も書かない
- 「なんでもいいので思ったことを書こう!」という司会進行に対し、 →「風邪をひいた。体調管理を行う」と書くメンバー
- 原因を深掘りきれていないProblem
- 「XXXを忘れた」
- 効果的ではないTry
- 「XXを気を付ける」
Problemにフォーカスを当てた理由
- 振り返り会をやるとProblemがよく挙がるが、深掘りが足りていない人がほとんどだったため
- KeepもProblemも深掘り方は同じだが、Problemの深掘り方のほうがよりわかりやすいと考えたため
この型で何ができるようになるか
- 問題の本質を捉えることができる
- 根本的な問題解決ができる
この型が具体的にどのような人、場面に役立ちそうか
- どのような人
- KPTの使い方がわからない人
- 振り返りが苦手な人
- 問題の深掘りが苦手な人
- 解決策が「がんばる」「気を付ける」となってしまう人
- どのような場面
- 振り返り
- 案件終了時の振り返り
- 週次、月次のチームの振り返り
- 個人の目標達成に向けての振り返り
- 振り返り
前提
そもそもKPTとは
KPTは、問題解決やプロジェクトの進行管理を行う際に役立つフレームワークです。
「Keep(維持)」「Problem(問題)」「Try(試す)」の3つの要素から成り立っています。
これらの要素を適切に活用することで、チームや個人の目標達成や問題解決をサポートすることができます。
型
本フォーマットの使いかた
- このフォーマットはProblemの深掘り方にフォーカスを当てています
- Keep同じやり方で深掘りできますが、わかりやすさのためにProblemにフォーカスをあてた資料となっております
- 事象の深掘りができ、原因がわかればTryが出てくるようになっています
- KPTに参加する全員が心がけるように以下の前提を共有してください
- 誰かを攻撃するための振り返りではないです
- 誰かのミスだったとしても、同じミスを繰り返さないように全体のフローに不備がないかを確認する
- 新しい人が入ってきても、同じミスが起きない仕組みを考えましょう
- 誰かを攻撃するための振り返りではないです
表のフォーマット
事象 | 事象の深掘り | 原因 | 解決策 |
---|---|---|---|
■起きたこと ■背景があれば | ■なぜ起きたのか? |
表の使い方
- 事象
- どのようなことが起きたか、事象を出来るだけ詳細に記載する
- ★コツ:いきなり問題や解決策のことは考えない
- 事象と感情を切り分ける
- 主観が入らないようにするにはどうやる?
- 「思う」「してしまった」というキーワードは主観
- 「私」という主語を別の人の名前に変えて、事象を俯瞰して考える
- 事象の深掘り
- なぜそれが起きたのか?を考える
- ★コツ:複数の事象が混ざっている場合は、1つ1つの事象に分けて考える
- ★コツ:自分の責任と、外部の責任を分けて考える
- (例)なぜタスクを忘れてしまったのか?
- 自分の責任:タスク管理はしていたが、期日の管理ができていなかった
- 外部の責任:チームのタスクフローに記載されていないから
- (例)なぜタスクを忘れてしまったのか?
- なぜそれが起きたのか?を考える
- 原因
- 深掘りしたもののなかから、改善したら同じ間違いを繰り返さなくなるものを選ぶ
- それって問題なんだっけ?を考える
- ネクストアクションのさらに次を考える(2手先を考える)
- あるべき姿になれるかどうか
- 原因を突き止めた状態とはどのような状態か?
- 今後記載します(まだ一言で書けない)
- 解決策
- 3であがった原因を繰り返さなくするための解決策を考える
- 他の人も同じ事象を起こさないような解決策がベスト
- 解決策を実施して、どのくらいの効果があるのか?を具体化する
- 解決策で詰まった場合
- 事象の深掘りが足りない可能性あり。事象についてもう一度なぜ?を考えてみる
- 解決策を考えたが、誰が嬉しいのかわからないものになってしまう場合は、原因に戻って考える
- 3であがった原因を繰り返さなくするための解決策を考える